R7.2.17・18 茨城司法書士会法教育講座

 2月17日・18日の2日間、1年生全員を対象とした「法教育講座」が行われました。県の法教育推進事業を活用し、講師は茨城司法書士会の堀内康江先生にお願いしました。タイトルは、「社会に出る前に知っておきたい身近な法律とトラブルの話」で、金融教育に特化した内容でした。既に「公共」の授業で得た知識を、更に専門家の講義によって定着を図るのがねらいですが、成年年齢が18歳となった今、「金融トラブル」は1年生にとっても遠い将来の話ではありません。
 「初めての一人暮らし」「借金メリーゴーラウンド」「魔法のカード?」「これ、絶対もうかるやつ」等の分かり易いタイトルを付けての具体的事例と注意点・対処法の紹介、「インターネットと法律問題」と題してのネット社会での注意点の紹介など、内容は多岐にわたりましたが、ポイントを押さえた簡潔で分かり易い説明のお蔭で、限られた時間内で最大限の教育効果があったと思います。こちらの要望を快諾いただき、同じ講義を4回行っていただくことで、1年生全員に等しく注意点と対処法を伝授できたのもよかったと思います。冒頭では、司法書士の仕事の実際にも触れていただき、キャリア教育としての意味があったのも、生徒の将来を考えるとありがたいことでした。

講義の様子①講義の様子②

R7.1.11 高校生の科学研究発表会(SSH関連)

 茨城大学理学部主催の「高校生の科学研究発表会」に、本校の理数科生徒が参加しました。発表会の目的は、「高校生の『なぜだろう』にチャレンジする心を育み、将来の科学を担う人材養成を支援する」ことにあります。口頭発表とポスター発表が行われ、大学の先生方や研究者の方から助言をいただくことができ、研究の深化に向けて貴重な一日となりました。

事前準備の様子①事前準備の様子②口頭発表の様子①口頭発表の様子②ポスター発表の様子①ポスター発表の様子②

R7.1.8 令和7年年頭挨拶

 ※令和7年の年頭挨拶は、放送により行いました。要旨に加筆したものを以下に紹介します。

 (はじめに)
 全校生徒の皆さん、改めまして、新年おめでとうございます。
令和7年が、生徒の皆さん一人一人にとって、よりよい一年、更なる成長の一年になることを、心から願っております。さて、3年生は大学入学共通試験も間近ですので、自分の進路実現に向けて、学習を継続するとともに、心と身体のコンディションをよく整えて下さい。既に進路が決まっている人も、高い緊張感をもって卒業へ向けてしっかりと学習を継続して下さい。1,2年生は、この3ヶ月間を、次の学年への0学期として、本年度の仕上げと課題の洗い出しをする期間として、充実させて下さい。
 (教養ある人になるために)
 さて、冬休み前の講話で、「教養」をもつことの大切さに触れ、「教養とは、人の心が分かる心のことである」という言葉を紹介しました。年頭に当たり改めてこの「教養」について、話をしたいと思います。私はこれまで皆さんの前で、緑高生は、「したたか」であれ、「しなやか」であれ、と言ってきました。その中で、上手くいかない経験をむしろ糧にしてほしいとか、自分の考えを明確に持ちつつ多様なものの見方や考え方があることを理解し対話ができるようになってほしいという話をしました。こうした「したたかさ」や「しなやかさ」は、皆さんが豊かな「教養人」として活躍するための必須条件です。
 既に一定の基礎学力とともに、体力、教養の面で、豊かなものを持っている本校生は、社会を牽引することを前提として学びを継続することで、その資質や能力が開花すると私は思っています。そのためにはさらに学力を高め、様々な社会的・文化的経験を積み、その教養を、「人の心が分かる心」をさらに磨くことです。さらに磨き続けることで、人の心をより重層的に見ることができるようになります。「笑い」の奥に「哀しみ」を、「悲嘆」の表情の向こうに「希望」を感じるということもあります。これがどれほど豊かなことであるか想像してみて下さい。その際の方法としては、何か特別なことをするのではなく、日々の学びをしっかりとこなし、その成果を様々なところで、傲ることなくへりくだることなく、堂々と発揮する。そして終わった後は必ず振り返って反省を書き留める。その繰り返しで良いと思います。つまり一日一日の充実が豊かな教養を身に付ける、最善の方法ということです。
 (緑高生の本分)
 現代の社会情勢を見てみても、世界的にも日本国内においても、先の見通しの立ちにくい、不透明な時代であることは間違いありません。変化のスピードが速く、多様な価値観が交錯しているからでしょう。そのような時代にあって、私は、本校生そして本校卒業生の果たすべき役割は、今後益々大きくなると考えております。皆さんには先程述べたように基礎的な学力、強い体力、そして教養があります。これらをさらに磨き高めていくことが、本校生としての本分であると思います。
 (気持ちよく学ぶための環境作り)
 そのためには気持ちよく学ぶための環境も大切です。年末の講話で、「挨拶」を自然に交わせるような環境をともに作っていきたいという話をしたのは、その様な理由からです。学習面、部活動その他の場面で高い目標を掲げる皆さんは、当然、「困難」に直面することも多いはずです。この「困難」に直面したときにいかに明るく振る舞えるかで、その人の余裕が分かります。この「余裕」も教養の内ですが、皆さんにはその様な人になってほしい。そう思っています。そのためにも、まずは明るい教育環境を学校全体で作っていきたいと思っています。良い環境には良い人材が育ちます。本校には既に互いに学び合う高め合う風土があります。さらに、コミュニケーションの基本となる「挨拶」を自然に交わせる環境を作ることで、学びの最適な環境をともに作っていければ良いと思います。皆さんには人の心が分かる人になってほしい、明るく活発な教育環境を学校全体で作っていってほしい、そのことを期待しています。
 改めて令和7年が、生徒の皆さんにとって健康で、更なる成長の一年になることを願って、講話とします。

R6.12.21 サイエンスキャッスル2024大阪・関西大会(SSH関連)

 理数科課題研究生物グループ「発光バクテリア班」の2年生4名が、サイエンスキャッスル2024大阪・関西大会に参加しました。発表タイトルは「水質検査に向けた発光バクテリアの安定した発光」で、参加部門は「ポスター発表部門」でした。ポスター発表は4分間の研究説明と4分間の質疑応答で審査が行われますが、丁寧な説明と質問への明瞭な回答ができたようでした。同年代が行っている多くの研究の実際に触れられた事で、大きな収穫を得ることができました。今後とも、積極的に外部での発表会等に参加し、研究を深めてほしいと思いました。

発表会ポスターの前で会場の様子ポスター発表の様子来城証明のボードの前で

R6.12.23 冬期休業前閉講式挨拶

 ※感染症の拡大を防止するため、この日の閉講式はオンラインで実施しました。以下に、要旨を掲載します。

 (学校としてのまとまり)
 皆さん、こんにちは。明日から15日間の冬休みに入りますが、ここまでの皆さん一人一人の努力そして誠実さとともに学校全体のまとまりのよさを感じてきました。今日は一年の終わりにあたり、学校の「まとまり」と、人との「つながり」という視点から話をしてみます。
 我々の緑岡高校は、生徒一人一人が集まってクラスを作り、クラスがまとまって学年の結束が生まれ、各学年が互いに影響し合って学校の雰囲気が作られます。この集団の力と個人の努力の相乗効果で、学校は発展を遂げていきますが、それぞれの学年に、学校に与えた影響がありました。
 (「勇気」と「安定」を与えた3年生)
 先ずは3年生。特に夏休み前後からは、自分の進路実現に向けてこれまで経験してこなかったような、自分との戦いの日々を送ってきたことと思います。そのひたむきな姿は学年はもとより、学校全体に「勇気」と「安定」を与えてくれました。年が明けるとすぐに大学入学共通テストがありますが、これまで同様一日一日を充実させ、自分を磨き続けて下さい。
 (「勢い」と「充実」をもたらした2年生)
 続いて2年生。2年生というのは3年間の中でも最も様々なことを経験できる学年です。学習はもちろん学校の行事や部活動等様々な場面で学校を牽引した皆さんの日々の活動とその成果は、学校全体に「勢い」と「充実」をもたらしてくれたと思っています。
 (「新鮮さ」と「刺激」をくれた1年生)
 そして1年生。皆さんが高校に慣れる早さには驚きました。高校生活は待っていては何も始まりませんが、皆さんは学校の日々の生活も多くの行事も、自分事として取り組み、自らを高めていきました。その姿は学校全体に「新鮮さ」と「刺激」をくれました。このように、それぞれの学年の一人一人の努力と向上心によって、学校全体が益々活性化した一年であったと思っています。
 (緑高3Sの実現)
 さて今年本校は目指す生徒の姿として、「したたかに」「しなやかに」「しあわせに」(緑高3S)の三つを掲げました。この実現が、緑高生の持っている能力を更に輝かせると思うからです。
 皆さん振り返って「したたかさ」を発揮できましたか。具体的には、上手くいかなかった経験や失敗を、悔しく思いつつも前向きに受け止め、克服や捲土重来の方法を考え、次の具体的な行動に移せたでしょうか。
 次に「しなやかさ」は身についてきたでしょうか。自分の意見や立場を明確にしつつも、他の様々なものの見方や考え方を受け入れたり共感したりできたでしょうか。
 そして「しあわせに」。先ずは身近なところからで良いのですが、自分だけではなく、他の人のしあわせを考え、行動する機会が得られたでしょうか。
 今後もこの三つを学校の内外で心掛け、更に高校生として成長を遂げて下さい。
(緑高生の品位と教養)
 今年はこのほかにも、皆さんに様々なことを伝えてきました。その中で「知識」と「知恵」の両方を身に付けましょうという話をしました。豊かな知識は、世の中で知恵を発揮するその基となるものです。豊かな知識が基にあって世の中を渡っていく知恵も出てきます。皆さんの基礎学力もその様な意味で大切なのです。
 「緑高生としての品位」という話もしました。品位というのは、広い意味での「教養」からにじみ出てでくるものだと思います。養老孟司(解剖学者)という人は「教養とは人の心が分かる心のことである」と言っていますが、教養からにじむ品位が備わってくれば、将来、皆さんに多くの人が付いてきてくれるでしょう。
 (小さな「挨拶」を大切に)
 最後にもう一つ、「挨拶」の重要性にも触れておきましょう。世の中は人と人とのつながりで成り立っていますが、このつながりを気持ちのよいものにするために「挨拶」の役割を再考してみませんか。「挨拶」はたとえればその辺りに咲いている「花」のようなもので、言ってみればあってもなくてもいいものです。ただ、花が咲いていて悪い気のする人はいないように、挨拶をされていやな気持ちになる人はいません。そして時に私たちの心の状態によって、小さな花の存在や様子が深く心に染み入ることがあるように、何気ない挨拶が、時として私たちの大きな励ましや助けになることもあります。だから、ほんの小さな事ですが、私は「挨拶」を大切にしたいと思っています。本日も身近な人に「挨拶」をして、帰宅してみて下さい。
 (良いお年を)
 「冬休みは一年の終わりと始まりを含む」期間ですから、心穏やかにこの一年を振り返って、整理し、できたことできなかったこと、したいことしなければならないことの整理をして下さい。前に進むには振り返って整理する時間も必要です。
 それでは、皆さんが心身共に健康で良い年を迎えられることをお祈りして、挨拶とします。皆さん良いお年をお迎え下さい。

校長講話

R6.12.23 壮行会(棋道部、美術部、映画研究会)・生徒会役員認証式

 ※感染症の拡大を防止するため、この日の壮行会・認証式はオンラインで実施しました。


 この日の表彰式は、陸上競技部の関東大会表彰(女子400m第6位萩原実咲さん、駅伝他)、バレーボール部の全日本高等学校バレーボール選手権大会県予選第3位表彰、剣道部の県剣道勝ち抜き大会女子第3位表彰他、棋道部の高等学校秋季囲碁大会表彰(男子個人A優勝須藤大輝さん、同準優勝笹沼直揮さん他)、写真部の県総合文化祭美術展覧会写真展優秀賞小平千恵さんの表彰、英語部の県英語諳誦研修会最優秀賞の髙橋千紘さんの表彰、映画研究部の県高等学校放送コンテスト新人大会オーディオメッセージ部門第2位他の表彰が行われました。
 壮行会は、水戸市で開かれる関東地区高等学校囲碁選手権大会に出場する棋道部の選手(男子個人、女子個人、男子団体)、千葉県立美術館で開催される関東地区高等学校写真展に出品する小平千恵さん、群馬県前橋市で開催される関東地区高校放送コンクールに出場する映画研究部の皆さんに対して行われました。県外の大きな大会で良い経験を積み、更なる飛躍に繋げてほしいと思いました。
 続いて行われた令和7年前期生徒会役員任命式では、小山悠人(会長)、大金温志(副会長)、富樫柊斗(副会長)、久米雄大(書記)、西口音々(書記)、河邉隆汰(会計)、田口多佳史(会計)の各役員が選挙の結果任命されました。役員を中心に全校生徒が一致協力して、学校を盛り上げてほしいと思います。

表彰式の様子壮行会の様子生徒会役員任命式の様子生徒会役員

R6.12.18,19 吹奏楽部クリスマスコンサート

 吹奏楽部による恒例のクリスマスコンサートが、本館吹き抜けのホールで行われました。今年一年、内外の多くのコンクールや催し物で演奏を披露してきた「緑吹」の、今年の吹き納めでしたが、生徒と職員の心を和ませてくれました。来年の益々の活躍が楽しみです。

コンサート全景コンサートの様子①コンサートの様子②コンサートの様子③

R6.12.14 英語による科学研究発表会(SSH関連)

 本校SSH関連事業の一つである、「英語による科学研究発表会」が実施されました。会場は、高大接続で連携させていただいている茨城大学の講堂をお借りしました。参加は県内3校県外8校の計11校。本校からは、理数科の2年生と次年度理数科に進むことが決定している1年生が参加しました。運営指導員の先生方、多くの保護者の他、本校の取組に関心を持ってくれている那珂フュージョン科学技術研究所の所員の方々、理化学研究所の所員の方々にも参加いただきました。
 発表件数は、計59本。午前中は、全研究の代表者による1分間の英語でのショートプレゼンを行いました。1分間で研究の骨子を分かりやすく説明し理解してもらうのは難しいのですが、全グループ指定時間内でまとめていたのは、事前の準備の成果と思いました。午後からは全研究を4グループに分け、聞くグループ2、発表するグループ2で25分×4回のポスター発表を行いました。質疑応答も活発で、各グループとも今後の研究の深化に向けて多くの示唆を得ることができたようでした。よい研究の成果を分かりやすく世界に発信することの意義は大きいと思いますが、その一歩として全59本の発表を英語で共有できたことは参加者にとって良い経験になったのではないでしょうか。
 当日の運営は理数科2-7の生徒が担当しましたが、事前の十分な打合せのおかげで配慮が行き届き、極めてスムーズな発表会が実施できました。大きな会の運営を取り仕切ることで、更に視野も広がったことと思います。 

主催者挨拶(学校長)会場の様子ショートプレゼン①(本校生)ショートプレゼン②(本校生)ショートプレゼン③ショートプレゼン④ショートプレゼン⑤ショートプレゼン⑥ポスター発表の様子①
ポスター発表の様子②ポスター発表の様子③ポスター発表の様子④ポスター発表の様子⑤ポスター発表の様子⑥講評の田内先生実行委員長による閉会の言葉スタッフ(2-7)集合写真

R6.12.3 英語部壮行会

 10月の茨城県英語スピーチコンテストで優勝し、12/7(土)に群馬県前橋市で行われる、「第17回関東甲信越地区高等学校英語スピーチコンテスト兼全国高等学校英語スピーチコンテスト関東甲信越ブロック大会」に出場することになった、浅野慎治さんの壮行会が行われました。ここのところの英語部の盛り上がりは素晴らしく、大会に出場したい選手、出場のレベルに十分達している選手がとても多いということです。この日は実際に本番を想定し、浅野さんには全校生徒の前でスピーチを披露してもらいました。テーマは現在話題の「AI(人工知能)の可否について」でした。AIになりきってスピーチをするという設定が興味深く、聞く側の生徒も、「内容」「英語」「態度」の3観点に着目して聞くことで、大いに刺激を受けたようです。

学校長激励の言葉スピーチの様子①スピーチの様子②

R6.11.27~29 第47回日本分子生物学会高校生発表会(SSH関連)

 日本分子生物学会高校生発表会が、福岡県のマリンメッセ福岡で開催され、事前審査を経た全国39件の発表が行われました。本校からは理数科の2年生4名が参加しました。
 研究テーマは「水質検査に向けた発光バクテリアの安定した発光に関する研究」。「海洋性発光バクテリア」の研究は、長年受け継がれながら研究されている本校のテーマの一つですが、これまでのデータを生かし、方向性を自分たちで決め、新たな視点で発表できました。安心・安全な水の確保は人が生きていく上で欠くことのできない大切なテーマですが、本校の研究目的は「有害物質である重金属を検出する水質検査キットを身近な物質を用いて作ること」でした。
 発表を終えた生徒達を引率の教員は、「多くの助言や指摘を頂き、研究段階では考えが至らなかったことに気付き、新たな課題が見つかった。また、同じ高校生の研究発表を見られたことが良い刺激になり、意欲の高まりが感じられた。外部の発表会に参加し、様々なことに触れる機会を得たことで生徒たちは更に成長できた。今後も発表会等に積極的に参加したい。」と振り返っていました。
 全国の大きな大会で発表できたことはよい経験になったと思います。

会場にて①会場にて②口頭発表(2分半)の様子ポスター発表の様子①ポスター発表の様子②発表会ポスター

R6.11.9 クロスカリキュラム授業(教科横断型授業)実践(SSH関連)

 教育月間の学校公開日に合わせて、「第2回教科横断型公開授業及び研究協議会」が行われました。この授業のねらいは「本校に於ける総合知の獲得を目指す理数教育のカリキュラム開発に資することと、指導法等の向上・改善」です。5月の「公共×家庭基礎」に続いて、本年度二回目の実施でしたが、多くの保護者の方々にも参観していただきました。授業後の研究協議会では、茨城大学の宮本直樹先生から、貴重な助言もいただきました。
 実施したのは「SS物理×歴史総合」と「言語文化×論理・表現Ⅰ」の二本です。それぞれの授業でクロスする教科に共通する視点を設定し、学びの深化を目指しました。共通の視点はそれぞれ「産業革命で暮らしはよくなった?-「タイパ」としあわせ-」、「英語なら分かる?古人の心」でした。「SS物理×歴史総合」では、産業革命以降の効率化がもたらしたものとしあわせの関わりについて、「①物理」「②産業」「③生活」三つの視点から思考を深めました。「言語文化×論理・表現Ⅰ」では、『伊勢物語』を英訳で深読みし、その後英語の詩を作成する活動によって古人の心情への接近を試みました。生徒諸君には、この授業実践を通して深い学びを実現するとともに、各教科で学んだ個別の知識を関連付けて思考することの楽しさと意義を知ってもらいたいと思いました。 

進め方の説明の様子「SS物理×歴史総合」発表内容確認「SS物理×歴史総合」ペアで英訳古典の深読み「言語文化×論理・表現Ⅰ」英語で恋の歌を制作「言語文化×論理・表現Ⅰ」古文のノートで英訳確認「言語文化×論理・表現Ⅰ」

R6.10.20~24 理数科修学旅行(SSH関連)

 理数科2年生の海外研修(修学旅行)が行われました。行き先はシンガポールです。初日はほぼ移動でしたが、特に体調不良も出ず、順調でした。
 2日目は午前中に「垂直農園」の施設を見学しました。シンガポールでは、狭い土地を効率良く使って作物を育てる必要があるため、上にプランターを伸ばす発想が生まれました。生徒達は新鮮な驚きがあったようです。午後はチャンギ空港内での研修プログラムでした。海外との連携を重視しているシンガポールの窓口です。この日は緊張も取れ、現地の方へ多くの質問が飛び交う状況になりました。夜は翌日の発表に向けて、入念に確認する姿が見られたようです。
 3日目は午前中が、シンガポール国立大学の学生との交流でした。各研究班のスライドを基に、具体的なアドバイスやヒント、そして賞賛を得たようです。最後には個人研究を行っている生徒の発表もあり、激励の言葉を頂きました。午後は現地学生とB&Sプログラムを行いましたが、実際にシンガポールの電車や路線バスに乗ったことは良い経験になったようです。
 4日目は午前中にシンガポール動物園を訪問。生物研究班は興味津々だったようです。生徒は思い思いの場所で自由に見学しました。午後はガーデンバイザベイ見学、マリーナバラージでの研修でした。時間に余裕があったので、ゆっくり施設を回ることができました。その後、マーライオン公園で休憩し、最後の日程を終えました。
 最終日は午前11時に全員無事に、緑岡高校に帰着しました。充実した表情が印象的でした。 

垂直農園にて①垂直農園にて②チャンギ空港内研修プログラムシンガポール国立大学での研修シンガポール国立大学生との交流個人研究の発表現地学生との全体写真B&Sプログラム①B&Sプログラム②シンガポール動物園にてマーライオン公園

R6.10.20~23 普通科修学旅行

 普通科2年生の修学旅行が行われました。行き先は九州方面で、長崎県と福岡県を中心に回りました。直接当地の歴史や文化に触れ、長崎では平和学習にも取り組みました。世界各地で紛争が絶えない昨今ですので、平和学習を多感な高校時代に入れることの意義は大きいと思います。事前学習等も十分に行い、他人事ではない有意義な学習ができたようです。長崎市内班別行動やハウステンボスを楽しみつつ、太宰府天満宮では歴史と文化にも触れることができました。

長崎空港到着長崎の平和公園にて①長崎の平和公園にて②平和講話①平和講話②ハウステンボスにて①ハウステンボス②軍艦島太宰府天満宮参道太宰府天満宮にてクラス写真

R6.10.11 第60回緑歩会

 第60回の「緑歩会」が、快晴の秋空の下実施されました。本校の伝統であるこの行事は、責任感や連帯感を深め、体力の向上を図るのが目的です。コースは「山コース」「川コース」「海コース」と3つあり、生徒たちは3年間で全てのコースを歩くことになります。今年は「山コース」の年でしたので、桜川市の古刹「雨引山楽法寺(通称雨引観音)」を出発点とし、筑波山の麓を回って、つくば市の「小田城遺構復元広場」を目指しました。距離は26.4キロメートルでした。事前に担当の先生方が入念な調査を行ってくれた御蔭で、極めてスムーズに、けが人もなく実施することができました。効率やスピードが優先される時代にあって、一日かけてゆっくりとただ歩くだけの経験は、むしろ貴重で新鮮です。本校生の体力と規律と団結力を再認識できた一日でした。

朝9時歩行開始先頭集団先頭集団(3年生)雨引観音からの下り坂 まだ元気ですりんりんロードをひたすら歩く昼食で一息後半の歩行開始3分の2地点 まだまだ元気です日も傾きはじめゴールも間近緑高生を見守る筑波山の雄姿

R6.10.1 表彰式・壮行会

 各部の表彰式と陸上競技部の壮行会が行われました。表彰は前期分の結果に対する表彰でしたが、各部の活発な活動の結果から、後期の更なる飛躍を予感しました。

 陸上競技部の壮行会は、佐賀で行われる「国民スポーツ大会」(国民体育大会からの名称変更)に出場する苅部さんからの決意の言葉が印象的でした。最後の大会で、是非自己ベストを更新してほしいと思いました。

土屋教頭による賞状の授与①土屋教頭による賞状の授与②陸上競技部への生徒会長激励の言葉陸上競技部代表挨拶

R6.10.1 後期始業式

 ※後期始業式の校長講話は、以下の内容で行いました。要旨を紹介します。生徒の皆さんの話を聞く姿勢が印象に残りました。

 皆さん、おはようございます。本日から、後期の学校生活が始まりますが、新鮮な気持ちで、それぞれの目標に向かって、歩みを続けてください。
 (上手くいかない経験を糧に)
 夏休み明けの放送による講話の中で、「様々な活動の中から、特に上手くいかなかった経験を元に、それを克服もしくはそれへの対処の仕方を考えてください」という話をしました。この9月一ヶ月の間でも、部活動その他の結果から、上手くいかなかった経験から新たな課題を見つけて克服のために努力をし結果を出している報告等を受け、とても嬉しくまた皆さんを頼もしく感じているところです。課題というのは発見し克服すればまた次の課題に突き当たるものです。ですから失敗→反省(課題発見)→行動→克服(への努力)の繰り返しで、自分を磨いていってください。
 (「知識」と「知恵」をともに身に付ける)
 私は以前から皆さんの前で、学校の活動を通して「知識」とともに「知恵」を身に付けましょうという話をしてきました。このことに関連して、今日は面白い話を紹介します。現在NHKの大河ドラマでは、紫式部を主人公とする「光る君へ」が放送され評判です。この紫式部と同時代を生きた女性に、赤染衛門という方がいます。藤原道長の妻に仕えた女官ですが、この人の夫は、大江匡衡(おおえのまさひら)という文章博士でした。この夫婦のやりとりの中に、「知識」と「知恵」について考えるのに適した話があります。ある年赤染衛門に子どもができて乳母を雇った。ところがその乳母はお乳が出ない。当時の高貴な女性は自分の乳を子どもに与えずに、乳母と称する子どものいる女性を雇い授乳をさせますので、お乳の出ない乳母は役に立ちません。そこで夫の匡衡が皮肉を込めた和歌を詠みます。
 (和歌)はかなくも思ひけるかなちもなくて博士の家の乳母(めのと)せむとは
 (意味)「まったく浅はかなことを考えたものだ。乳(ち)(「知」との掛詞)も出ない女が博士の家の乳母をしようとは。」
 匡衡が、乳が出る出ないという実利と知識を重んじているのが分かります。
 これに対して赤染衛門は次の和歌を返します。大変強い歌です。
 (和歌)さもあらばあれ大和心し賢くばほそぢにつけてあらすばかりぞ
 (意味)「一向にかまわないのではないですか。大和心(世の中を渡ってゆく知恵)さえある女ならば、乳が出なくともこの乳母を家に置きましょう。」
 赤染衛門は、乳の出る出ないよりも世の中を渡っていくための「知恵」、つまり「大和心」の有り無しを重視します。文章博士である夫との意見の違いは明白です。当時の女性は歴史にその名は残っておりません。しかし実利優先、知識偏重の男の世界を、側で冷静に見ていたのです。「知識」と「知恵」は、両方必要です。「知識」だけを詰め込み「考える」ことを止めてしまうと、「学問」は有っても「知恵」を無くし、匡衡のように、当代きっての博士でありながら愚かな歌を詠むことになります。人々が「知恵」をなくすと、世の中が円滑に回りません。現在皆さんが授業で付けた知識も、そのままではいけません。それを使って、生きた「知恵」を身に付けるための機会が、他でもない探究活動であり、部活動であり、学校行事です。
 (日本の文学の最高傑作は女性が書いた)
 このようなわけで紫式部や赤染衛門の時代は、文学が皆女の手に渡りました。文学は世の中の知識や事実よりも大和心を主に扱います。紫式部の『源氏物語』は日本文学史上の最高傑作ですが、一国の文学の最高傑作を女性が書いたという国は、世界中どこにもありません。未だにあの小説を凌駕する小説は出ておりません。紫式部や赤染衛門が、豊富な知識とともに、世の中を渡っていくための知恵や豊かな情感を持っていたということだと思います。この事実を皆さんはよく考えて、知識を意欲的に蓄えつつも、世の中を渡っていくための知恵を磨く大切さを念頭に置いてください。「知恵」の具体例は、夏休み前に話した、グリム童話の話などが好例でしょう。
 (主体的に学ぶための「質問」の重要性)
 一方知識を元に知恵を身に付けるためには、受け身の姿勢ではいけないと思います。「主体性」「積極性」がものをいいます。この態度を身に付けるための方法、もしくは身についたと言える目安を一つお伝えしましょう。それは、授業中伝えられた「知識」に対して、「質問」できるということです。正しく問いを発することができれば、もう問題の半分は片付いたと言えます。問題の本質を理解し、自分の不明な点が明確になっているからです。これからの後期の学びの中でも、知識の獲得とともに、「質問」することの重要性を念頭に置いてください。「主体性」も自然と身についてくるはずです。
 (緑高生の品格)
 最後に改めて「緑高生としての品格」ということを強く意識してほしいと思います。学校における皆さんの活動が皆教育活動であることを考えれば、勉強ができるだけではだめ、部活も強いだけではだめ、上手いだけではいけないと思います。身だしなみや基本的生活習慣といった、高校生としての基本の大切さを改めて意識し実践してください。先日ある部の先生からの報告に、「(試合には惜しくも敗れたが)県大会出場校として相応しい態度を誇りに思う」との記述がありました。望むとおりの結果が得られなかったときも礼節を失わずに行動できる。文と武に励みつつこのように品格ある緑高生であってほしいと思います。

講話の様子

R6.9.26 茨城大学地域未来共創学環説明会

 令和6年4月に茨城大学に新たに設置された「地域未来共創学環」の説明会が、学環長の福与徳文先生と、学生アシスタントお二人(今春本校卒業)を招いて行われました。学環の特徴である、「分野・文理横断の学び」「企業・自治体での実習との往還教育」をはじめ、「人口減少」「地域の活力低下」「人手不足」といった課題を解決していくための学びの特徴について、わかりやすく解説していただきました。希望により参加した1,2年生13名も積極的に質問するなど、本校で行っている「地域探究」と同じ方向性を持つ地域未来共創学環に、強い関心を持ったようでした。

福与徳文先生による説明学生アシスタント(本校卒)による説明①学生アシスタント(本校卒)による説明②質疑応答説明を聞く参加生徒

R6.9.11 クラスマッチ

 夏休み明け最初の全体行事である、クラスマッチが行われました。この日の水戸市の最高気温は34度超でしたが、生徒会役員、各クラス体育委員による綿密な計画の結果、大きな怪我や熱中症等もなくスムーズに実施できました。競技種目は、サッカー、バレーボール、バスケットボール、ソフトテニス、ドッジボール、卓球、オセロ、リレーでした。この中で、今年から新種目として「オセロ」が追加されましたが、時代にあったクラスマッチの在り方について話し合った結果を、嬉しく思いました。
 競技は各種目とも、勝利にこだわる姿勢を見せつつ、全員参加の原則に沿ってクラスの団結力を発揮し、大いに盛り上がりました。総合優勝は、3-2と2-7が全くの同点で分け合いましたが、この結果からも熱戦の様子が伝わってきます。

校長挨拶生徒会長挨拶体育委員会委員長挨拶準備体操クラス対抗リレー②クラス対抗リレー①オセロの様子卓球の様子バスケットボールの様子

R6.8.30 教育相談研修会

 本校のスクールカウンセラーである、臨床心理士人見健太郎先生に講師をお願いして、教育相談研修会が実施されました。演題は「カウンセリング室から見える緑高の風景」。高校生の頃というのは人生でも最も多感な時期。それだけに誰もが様々な悩みを抱える時期でもあります。多感な生徒一人一人に寄り添った指導を行うための心構えや考え方を、寸劇などを挟みながら明るい雰囲気の中、わかりやすく教えていただきました。

人見先生による講義の様子「覚醒度」を説明するための寸劇

R6.8.29 夏季休暇明け開講式挨拶(放送)

※開講式の挨拶は、以下の内容で放送で行いました。

 生徒の皆さん、おはようございます。本日から、第2回定期考査が始まりますが、しばし集中して私の話を聞いてください。この夏休み中は、皆さんの活躍の様子を、大変たくさん見聞きすることができました。大変嬉しいことです。
 (一日一日を大切に)
 さて、3年生は、夏休みまでの学習の成果が少しずつ現れ始める時期です。各自の進路に向けて、それぞれが個別の歩みを始めるので、今までのような横並び感はなくなる分、時には不安を覚えることもあるでしょうが、これまで同様に、その日その日にすべきことをしっかりとこなしていってください。「その日その日をしっかりと積み重ねた」という自信が、進路を決めていく場面では、自分自身の支えになります。
 (生活と人生は違う)
 3年生には、だんだん話をする機会が少なくなってきていますので、今日は勉強を少し離れた話をしておきます。皆さんがこれから生きていく時代は、人生百年と言われる時代になっていきます。そこで覚えておいてほしいのは、「生活」と「人生」は違う。ということです。皆さんが「私の今後の人生は・・・」というとき、無意識に、仕事をしている自分だけを思い描いてはいないでしょうか。「生活」とは「世の中で暮らしていくこと」ですから、簡単に言えば皆さんが将来就く「仕事」との関係で考えることができます。一方「人生」とは、「仕事」を一端切り離し、皆さんが個人としてどのように考え行動し生きたのかという、「生き方」との関係で考えることができます。もちろん「仕事」は全力でやらなければなりません。しかし、自分は何をしているとき充実した時間が過ごせているか、という視点をもつことは大切です。それには心から楽しめるものを見つけることです。
 以前皆さんに、『論語』にある「これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず」という言葉を紹介しましたが、自分が心から楽しめるものを見つけて、もしくは楽しむ域に到るまで打ち込んでみる。そのようなものを持っているということは、人生百年時代を生きる皆さんにとって、意味のあることであると思います。部活動や探究活動で見つけたことが好きだと思うなら、それを楽しむ域に至るまで継続してみてください。人生の輝きが違ってくると思います。
 (「知識」を「知恵」に)
 1,2年生は、夏休み前にお話ししたように、積み上げてきた「知識」を生きた「知恵」として発揮できるように、まずは日頃の授業を大切にし、しっかりと基礎的な知識やスキルを獲得してください。その上で、様々な活動(部活動、探究活動、ボランティア等)を通して様々な人と接し、生きるための「知恵」を磨いていって下さい。夏休み前に、金貨と林檎を子どもの前に示して選ばせ、その子を大人と見做すか子どもと見做すかの判断をした『グリム童話』の話を紹介しましたが、このような知恵は、一朝一夕に出てきません。日頃の考えながら行動することの積み重ねで培われる力です。
 (課題の克服に向け、具体的な行動を)
 1,2年生の皆さんは、この夏休み中にした様々な活動の中から、特に上手くいかなかった経験を元に、それを克服もしくはそれへの対処の仕方を考えてください。これからの日々は、上手くいかなかった経験を元にその克服に向けて具体的なアクションを起こすときです。失敗しない人間などおりませんので、失敗とどのように向き合ったか上手くいかなかったときにどのように対処するかの方が大切です。その人の知恵は、「失敗という逆境」に立たされたときにどのように行動したかを見れば、おおよそ知ることができます。正しい自己理解、状況把握、方法の取捨選択、勇気と行動、等をそこに見ることができるからです。私を含めた多くの大人は失敗の中から学んできました。そうした話も、身近な先生方に聞けるといいですね。私も未だに失敗をします。しかしそこから目は背けませんし、歩みも止めないつもりでおります。失敗・反省・行動、その繰り返しでいいのではないでしょうか。精一杯やった結果の失敗は、その人の限界そのものです。自分の限界を知るから乗り越えるべきものが見えてくるのだと思います。そしてそのような経験の積み重ねの先に、私が皆さんに求めている「したたかさ」と「しなやかさ」もあると思っています。
 (自分の身は自分で守る)
 それから最後にもう一つ、中身は全く違いますが大切な話をしておきます。
まもなく9月になり、9月1日は「防災の日」です。防災の日というのは、「広く国民が台風、高潮、津波、地震等の災害についての認識を深め、これに対処する心構えを準備する」ために制定された防災啓発デーです。1923年9月1日に発生した関東大震災に由来します。
 自分の身は自分で守る。以前2,3年生には「てんでんしのぎ」という言葉を紹介しました。身に迫る危険は皆一人一人が自分の責任において乗り越え、切り抜けていくということですが、そのためには、一人一人が自立してなければ、共倒れになります。「防災」に対する基本的な考え方も、一緒です。危険に対応できる想像力を、日頃の様々な生活の場面で磨いておいてください。
 これからの日々、皆さんの更なる成長を後押しする行事等が数多く予定されています。先ずは心身の健康に心を配って充実した日々を送ってください。

R6.8.9 緑岡句会

 「緑岡句会」が、本校の会議室で行われました。生徒・教員は誰でも参加できる形式で実施し、66人から132句が寄せられました。句作と鑑賞を通して「①美しい日本語に触れる」、「②他者の感性に触れる」、「③多様な世代との交流を図る」ことを目指しましたが、何よりも楽しんでもらうのが第一のねらいでした。今回の兼題は「蓮の花」と「夏の山」。参加者は事前にこの兼題を詠み込んだ作品をClassiで投句し、当日はこれらの句を作者名を伏せてランダムに並べた句稿を使って、各自が7句選(内一句特選)で選を行い、その後当日参加の21人で、互いに選評をしました。以下に、当日の主な作品を一人一句紹介します。
(夏の山)
頂きは月より遠し夏の山 直紀    課題たち机の上に夏の山 紘希    雲を裂き己を誇示す夏の山 大空    夏の山木立の零す日の雫 颯悠
過酷な道これから登る夏の山 雄大  夏の山季節過ぎれば秋の山 弘太郎  生物の熱にたじろぐ夏の山 愛     ヘリ一機眼下をゆけり夏の山 一博
雲立ちて影浮かび消ゆ夏の山 裕美  夏の山遠い太鼓に耳すまし 琢也   知命にてはじめの一歩夏の山 恵
(蓮の花)
憂う先誉れ信じて蓮の花 舜生    蓮の花大仏の下散りにけり 空洸   蓮の花大きな花弁で私を包んで 釉香  蓮の花空一面に「おはよう」と 寛大
水に濡れ透ける白肌蓮の花 百夏   蓮の花ハスの上にて咲き渡る 陽翔  月明かり水面に浮かぶ蓮の花 結    高く咲く蓮の花弁夏の空 勝
蓮の花森と田の香に眠りけり 敬伸  蓮の花一瞬見えて遠征へ 信人    夏霞ぼんやり白き蓮の花 暁

選んだ作品の選評参加者22名による選評司会(校長)による句会の進行

R6.8.1.2 学校説明会

 令和6年度の「学校説明会」が二日間にわたって実施されました。二日間の合計で、県内85の中学校から976名の参加がありました。当日のプログラムは、①学校概要説明、②校内見学、③体験活動(模擬授業、生徒発表、部活動体験からの選択)でした。運営は、生徒会と公募によって集まった委員を中心に行いました。全体は体験と対話による交流に主眼を置いて実施され、生徒会による新たな試み「質問・相談コーナー」も盛況でした。

朝の最終打合せスタッフ全体ミーティング各地区ごとの受付の様子会場ごとの全体説明の様子本橋教諭による「世界の歴史」中里教諭とアムリットさんによる「英語ディベートにチャレンジ」野村教諭による「倍数の判定法」麻植教諭による「反応熱を求めてみよう」関教諭による「プログラミングに挑戦」カナダ留学参加者による「英語ワークショップ」学校図書館見学質問・相談コーナー案内質問・相談コーナー部活動体験(野球部)部活動体験(サッカー部)部活動体験(バレーボール部)部活動体験(卓球部)部活動体験(剣道部はミーティング形式)部活動体験(生物部「抗菌効果の比較図」)部活動体験(JRC部「服の力プロジェクト」)アンケート回収(お疲れ様でした)

R6.7.30.31 Intensive English Training(SSH関連)

 SSHの取組の中の国際関連事業の柱の一つである、「Intensive English Training」が行われました。対象は本校理数科の2年生です。講師として県内で活躍中のALTの方7名が協力してくれました。この取組を通して、英語に親しみ科学英語への意欲を高めるとともに、異文化について広く理解するのが目的です。科学的な記事を題材にしたプレゼンテーションによって、情報を整理して発信する工夫についても学びました。

担当ALTとの意見交換プレゼン資料作成グループ別ミーティングプレゼンの様子講師陣2日間のプログラムを終えて

R6.7.26 SE課題研究発表会(SSH関連)

 本校「SSH事業」の柱である、「SE課題研究発表会」が、水戸市民会館で実施されました。午前中は各班(計10班)によるプレゼン形式の発表・質疑応答及び講評。午後は、各班ごとのワークショップ形式でのポスター発表を行いました。
 各班の研究は、理科的研究・数学的研究併せて合計10本で、主題は次の通り。
①『速さと温度の関係~ミニ四駆の真実~』
②『醤油粕を分解できる微生物の発見』
③『デンプンの加水分解における触媒性能の比較と改良』
④『電解質水溶液中のアミノ酸抽出量』
⑤『場合の数と確率における挫折の分析と考察』 
⑥『ゲーム開発におけるゲーム性による一般性の変化』
⑦『カビは世界を救う』
⑧『車両の振動の最小化』
⑨『ウメの抗菌作用に関する研究』
⑩『海洋性発光バクテリアの発光強度についての研究~電力削減に向けて~』

 前半の発表は、各班の研究の充実が伝わってくる内容で、プレゼンの質も向上していると思いました。また各先生方、他校生や後輩からの質問にも丁寧にわかりやすく答えていたところには柔軟性も感じました。1,2年生から多くの質問が寄せられたのも、主体的に研究に向き合う上では大切なポイントで、頼もしく思いました。
 講評をいただいた、茨城大学教授、田内広先生からは、「研究は成果を出すことも大切だが、チャレンジそのものが大切である」といった励ましの言葉や、「小さな配慮を心掛け、初めて聴く人にも分かりやすい発表を」といったプレゼンの注意点に関することの他に、「先行研究の再現性の重要性」に関すること、「研究倫理」に関することなど、多岐にわたる貴重な助言をいただきました。

総合司会(2年生)来賓挨拶(高校教育課櫻井先生)SSH校指定書の授与(櫻井副参事→今瀬校長)①ミニ四駆の真実②醤油粕を分解できる微生物の発見③デンプンの加水分解における触媒性能の比較と改良④電解質水溶液中のアミノ酸抽出量⑤場合の数と確率における挫折の分析と考察⑥ゲーム開発におけるゲーム性による一般性の変化⑦カビは世界を救う⑧車両の振動の最小化⑨ウメの抗菌作用に関する研究⑩海洋性発光バクテリアの発光強度についての研究講評の田内先生ポスター発表の様子①ポスター発表の様子②

R6.7.22 表彰式・任命式・夏休み前集会

 この日の表彰式は、陸上部の関東大会及び県大会表彰、剣道部の総体県予選女子団体第5位表彰、バレーボール部の総体県予選男子第3位表彰、ジュニアビーチバレーボール大会第3位表彰、英語部吉原陽奈さんの県高校国際教育英語スピーチコンテスト県教育長賞表彰、新体操渡邉寧々さんの県総体新体操予選第3位表彰が行われました。
 続いて行われた後期生徒会役員任命式では、田口多佳史(会長)、一澤佑雅(副会長)、佐川瑛莉花(副会長)、三浦大空(書記)、河邉隆汰(書記)、富樫柊斗(会計)、小山悠人(会計)の各役員が選挙の結果任命されました。後期も学校行事が数多く計画されていますので、全校生徒で盛り上げてほしいと思います。
 夏休み前の集会では、「一日一日できることを精一杯やって、それを積み重ねていってほしい」ということと、夏休みを前に「お金の価値と使い方について考えてほしい」ということについて、『グリム童話』の話を例に引いてお話ししました。
 一人一人が健康で充実した夏休みを過ごしてくれることを願います。

表彰式の様子生徒会役員任命の様子校長講話生徒指導部長講話学習進路部長の話

R6.7.22 部活動奨励費授与式

 本校には、全国大会に出場する個人・団体に対し、同窓会から奨励費を授与する伝統があります。本年度の出場は以下の通りです。
①陸上競技部:苅部光紀(全国高等学校陸上競技選手権大会男子800m)、角鹿由翔(全国高等学校陸上競技選手権大会男子やり投げ)
②映画研究部:NHK杯全国高等学校放送コンテスト(創作テレビドラマ部門、テレビドキュメント部門、ラジオドキュメント部門)、全国高等学校総合文化祭ビデオメッセージ部門
③棋道部:村上涼花:全国高等学校総合文化祭囲碁部門女子個人戦、全国高等学校囲碁選手権大会女子団体
④生物部:全国高等学校総合文化祭自然科学部門ポスター発表部門
⑤メディア文芸部:全国高校生短歌大会(短歌甲子園2024)
 この日は幡谷史朗同窓会長からは奨励費授与の後、激励のメッセージをいただきました。

※この日が大会の「棋道部」と「映画研究部」へは、事前に個別の授与を行いました。

生物部への授与メディア文芸部への授与陸上競技部苅部選手への授与陸上競技部角鹿選手への授与幡谷会長よりの激励の言葉参加者全員集合

R6.7.19 学校説明会準備委員会開催

 8月1日(木)、2日(金)は、本年度の学校説明会です。2日間で約1,000人の中学生が来校します。本校の学校説明会は、生徒による運営委員会(公募)を立ち上げて、当日の企画・運営に当たります。遠くから来てくれる中学生も多いので、限られた時間の中で本校の特徴を知ってもらうために、綿密な打合せを行っていました。

全体説明の様子意見交換の様子細部の打合せ

R6.7.9 高校野球全校応援

 全国高校野球選手権大会茨城大会に出場した野球部は、3年生を中心にまとまりのあるチームでした。お互いを認め合い支え合ってきた野球部のメンバーの、溌剌とした全力プレーが見る側にも大きな感動を与えました。一方、野球応援は、まとまりと節度をもって実施できました。全校で校歌を歌えたことは、かけがえのない思い出にもなることでしょう。また、熱中症による体調不良等も出なかったのは、事前の対策が徹底されていたことの証しです。 

全体応援をリードする応援団員応援団長チアと応援団員両校にエールを送る応援団員JRC部による熱中症対策(ミスト)緑高の攻撃投球練習緑高アルプス遠望

R6.7.4 野球部壮行会・応援練習

 全国大会等の壮行会とともに、全国高校野球選手権大会茨城大会に出場する野球部の壮行会と、その応援練習が行われました。野球部のメンバーの溌剌とした明るい表情が印象的でした。野球応援は、全校で校歌を歌える貴重な機会です。緑高生としての誇りと一体感を改めて感じることができると思います。

野球部主将による挨拶応援団による全体応援練習

 

 

R6.7.4 壮行会

 この夏に、県を代表して全国大会・関東大会に出場する選手と、海外に派遣される生徒の壮行会が行われました。派遣されるのは7つの部で、内訳は以下の通りです。
①陸上競技部:福岡県福岡市で行われる全国高等学校陸上競技選手権大会男子800mとやり投げに出場。
②水泳部:茨城県ひたちなか市で行われる関東高等学校水泳競技大会に、男女12の種目に出場。
③映画研究部:東京都渋谷区で行われるNHK杯全国高等学校放送コンテストに、3部門(創作テレビドラマ部門、テレビドキュメント部門、ラジオドキュメント部門)で出場。岐阜県多治見市で行われる全国高等学校総合文化祭にビデオメッセージ部門で出場。
④棋道部:東京都千代田区で行われる全国高等学校囲碁選手権大会女子団体戦出場。岐阜県多治見市で行われる全国高等学校総合文化祭囲碁部門女子個人戦出場。
⑤生物部:岐阜県大垣市で行われる全国高等学校総合文化祭自然科学部門ポスター発表部門出場。
⑥メディア文芸部:岩手県盛岡市で行われる全国高校生短歌大会(短歌甲子園2024)に出場。栃木県小山市で行われる関東地区高校生文芸大会短歌部門出場。
⑦JRC部:マレーシアで開催される青少年赤十字国際交流事業に派遣。
運動部文化部ともに活発に活動してくれていることを嬉しく思います。しっかりと準備をして、貴重な経験を十分楽しんできてください。

壇上で紹介された各部の代表生徒校長による各部への激励の言葉

 

 

R6.6.28 2年生「SP探究」テーマ決め(SSH関連)

 普通科2年生の「SP探究」で、各班の研究のテーマ決めが行われました。7月と9月の具体的な活動の前に、やるべきことが明確になったようです。「SP探究」は、テーマに基づく調査研究の過程を通して、「科学的素養の育成」を図ります。各班のテーマは、人文科学、社会科学、自然科学、健康科学等、多岐にわたりますが、最終的には来年2月のポスター発表までに成果を出すことを目指します。

テーマ決めの様子テーマ決めの様子②西田指導教諭担当クラス堀江教諭担当クラス

R6.6.27 防災訓練

 本年度の「防災訓練」は、火災及び地震を想定して実施されました。避難場所の原則は、ものが「落ちてこない」「倒れてこない」「異動してこない」場所ということなので、今回はグランドに避難をしてもらいました。全体的にスムーズにできたと思います。ただ、ここのところ頻発する地震等の自然災害や火災はいつどこで発生するか分かりません。それ故に「自分の身は自分で守る」という当たり前の「当事者意識」が求められます。全国どこにいても同じような行動がとれるように、「想像力」も磨いておいてほしいと思います。

グランドへの避難後の様子全体講評

R6.6.21・22 第45回緑高祭

 「第45回緑高祭」が2日間にわたって開催されました。全体テーマは「Be a giver」。私が冒頭で生徒諸君に示した言葉は「底力」。「緑高祭」は日頃の学習成果、体力、様々な専門的スキル、コミュニケーション力など、持てる力を総動員して当たることのできる貴重な機会です。そして同時に、仲間との貴重な思い出作りの機会でもあります。

 今回の「緑高祭」は、生徒の皆さんの持っている力が十分に発揮された、素晴らしい祭典になったと思っています。実行委員を始め各班の担当者、各クラスの役員の皆さん、本当にお疲れ様でした。
※「第45回緑高祭」盛り上がりの様子は、専用のページで詳しく紹介しておりますので、そちらもご覧ください。

正面入り口各クラスのステンドグラス作品正面玄関の生け花作品校長挨拶実行委員長挨拶総合司会

R6.6.20 薬物乱用防止講話・交通安全講話

 本年度の「薬物乱用防止講話」と「交通安全講話」が、水戸警察署から講師を招いて実施されました。「薬物乱用防止講話」の講師は、生活安全課の岩渕二郎氏、「交通安全講話」の講師は、交通第一課の春日伸也氏。それぞれ映像を交えての50分間の講話でしたが、講話後に活発な質疑が行われるなど、各自が「当事者意識」をもって聴くことができました。 

講師紹介薬物乱用防止講話交通安全講話「いばらきポリス」のPR

R6.6.19 課題研究の様子(SSH関連)

 2年生、3年生とも研究に熱が入ってきました。各担当からの指導やチューターさんからの助言によって、やるべきことが明確になってきているようです。7月26日の、「課題研究発表会」が楽しみです。

課題研究の様子(柘植教諭の班)課題研究の様子(中村教諭とチューターによる指導)課題研究の様子(飯田教諭の班)課題研究の様子(西田指導教諭による指導)課題研究の様子(桑名主幹とチューターによる指導)

R6.6.18 教育実習生の研究授業

 本年度は、8名の教育実習生を受け入れました。いずれも本校の卒業生です。内訳は、地歴公民に4名、数学に1名、保健体育に2名、養護教諭として1名です。この日は、3週間の実習を行う6名のうち4名の研究授業(公共、日本史探究、SS数学α、保健)が行われました。また、翌19日には2名が研究授業(世界史探究、保健)を実施。皆事前の教材研究を十分に行っていたため、ねらいの明確な堂々とした授業を展開していました。8名とも、教員になったならば、相手の立場に立って指導ができる思いやりの心をもった教師になれるのではないかと感じました。

SS数学αの研究授業風景SS数学αの生徒活動風景歴史総合研究授業風景説明に聞き入る生徒の様子(歴史総合)

R6.6.17 緑高祭準備風景(備品班会合)

 各クラスの出し物の準備も順調に進んでいるようですが、その裏で、各班ごとに全体の運営に関わる打合せが行われています。スムーズな緑高祭の運営を後方から支援している、大切な業務です。ここではその中の一つ、「備品班」の会合の様子を紹介します。

会合の様子①会合の様子②

R6.6.11 表彰式・壮行会

 「表彰式」では、陸上競技部(11種目14名)、水泳部(12種目18名)、棋道部(村上涼花さん、女子団体)、生物部(森尻彩名さん)の活躍に対する表彰が行われました。おめでとうございました。他の部活動等においても、各生徒の皆さんの活発な活動の様子が毎日のように報告されています。
 「表彰式」に続き、関東大会に出場する陸上競技部の「壮行会」が行われました。今年の関東大会は、東京都の駒沢陸上競技場で開催され、本校からは、男子800m・1500m、男子やり投げ、男子3000SC、男子400m、男子4×400mRの各種目に、10名の選手が出場します。大きな大会でのハイレベルな競技の中で、部員の皆さんが心身ともに更に成長してくれることを全校生徒とともに、祈っております。 

壇上の表彰者陸上部の表彰水泳部の表彰棋道部の表彰生物部森尻さんの表彰陸上部の関東大会壮行会校長激励の言葉

R6.6.7 正面玄関を彩る華道部作品

 本校正面玄関は、来校した方が必ず通る、本校の顔に当たる大切な場所です。玄関を入った正面には大きく「緑樹」と書かれた額が掛かり、その下には華道部の生け花作品が置かれます。毎回、創意工夫あふれる作品が並び、季節の移ろいを感じさせつつ癒やしと安らぎをもたらしてくれます。

講師の稲葉先生宅の花による水盤「緑樹」の書と生け花作品中庭を背景とした生け花作品「緑樹」の脇に立つ生け花作品

R6.6.7 応援団・チア合同打合せ

 6月7日放課後、応援団とチアによる合同の打合せが行われました。1か月後には、高校野球選手権茨城大会が開幕しますが、緑高生としての一体感を感じ愛校心を育む好機です。年を追うごとに夏の暑さが厳しくなってきていますが、応援団とチアの皆さんには熱中症対策を怠らず、応援を主導してもらいたいと思います。

チアの全体打合せ応援団による打合せチアと生徒会による打合せ団長を中心とした全体打合せ

R6.6.7 「指導と評価の一体化」に係る研究協議会(校内研修)

 6月7日放課後、「指導と評価の一体化に係る研究協議会」が行われました。講師は本校の西田指導教諭。「そもそも学習評価の目的とは?」など、グループによる話し合いを中心とした研修でした。教育実習生も参加して、より実態に合った評価のための具体的な注意点について認識を深めました。

講師を務めた西田指導教諭実習生も交えての研究協議の様子グループごとの協議の様子

R6.6.7 スーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定書授与(SSH関連)

 6月7日、第Ⅲ期SSHの指定書が授与されました。盛山正仁文部科学大臣より授与された指定書を、県教育委員会の屋貝直也指導主事が本校に届けてくれました。今後5年間の指定になりますが、その年ごとの積み重ねが大事ですので、一つ一つの取組を充実させつつ改善を重ねていこうと思います。

授与された指定書を囲んで

R6.6.5 高等学校教育研究会数学部公開授業・研究協議会(数学科教員の研修会)

 6月5日、高等学校教育研究会数学部公開授業・研究協議会が本校を会場に実施されました。本県の数学科教員による研修会で、40名ほどの先生方が来校しました。会場校である本校から、小峰教諭(1-4、二次関数)、町教諭(2-6、微分)、松本教諭(3-7、積分)がそれぞれ授業を公開し、その後研究協議を行いました。午後は、東洋大学の小山信也教授による講演がありました。演題は「数学を伝えるために工夫したこと」でした。 

小峰教諭による二次関数の授業風景町教諭による微分の授業風景松本教諭による積分の授業風景

R6.5.30 志願理由書・自己推薦書の書き方講演会(教員向け)

 5月30日、志願理由書・自己推薦書の書き方講演会(教員向け)が実施されました。講師は第一学習社小論文講師の赤羽弘子先生。講話と演習と質疑応答の構成で時間は90分でした。本年度より、総合型選抜入試や自己推薦入試の際の指導を全教員で当たることとし、そのためのスキルの獲得が主な狙いです。出願書類や小論文の指導は、各教員の力量に委ねられていたところもありますが、書く際の注意点や助言の仕方等について共通認識を持つことができました。

講師の赤羽弘子先生講義の様子演習の様子

 

 

 

R6.5.30 自転車点検・原付バイク指導

 5月30日、第1回定期考査の午後、自転車点検・原付バイク指導が行われました。本校の本年度の自転車登録者数は、778人(93.6%)ですが、通学者を対象に、安全運転のための自転車の不具合等の確認を、係生徒の主導で実施しました。「ヘルメットの着用」が昨年度より努力義務となり、本校でも着用が進んでいますが、交通量も増え、自転車自体がスピードの出る乗り物になってきている現在、一人一人が安全運転に対して高い意識をもつことと各自が運転マナーを守るという気持ちは忘れてはなりません。

自転車点検の様子生徒による点検・確認の様子

R6.5.24 2学年SP探究「テーマ決め」講話(SSH関連)

 5月24日の6時間目、2学年SP探究の「テーマ決め」に関する講話が実施されました。講師は群馬大学名誉教授、富山慶典先生。2学年の普通科の探究の授業「SP探究」にとって、テーマ決めは大変難しくしかも重要な問題です。テーマは教えられて見つけるものではなく、普段の生活の中のひらめきの中から見つかることも多いため、富山先生からは、具体的な事例を紹介していただくなど、ヒントを数多くいただきました。

テーマの決め方について会場の様子事例紹介(「何が投票率を高めるのか!」)生徒代表謝辞富山慶典先生

R6.5.23 茨城大学教育学部地域教員枠説明会

 5月23日の放課後、「茨城大学教育学部地域教員枠説明会」が実施されました。次年度の入試から茨城の小学校教諭を目指す学生を、新たに30人ほどの枠を作って募集するシステムが始まるのを前に、本校の1,2年生の希望者を対象に、大学の担当者より説明をいただきました。実際に本校で行っている「探究活動」等の成果や実績を生かして応募する総合型選抜に近い入試になるようです。30名を超える参加者がありましたが、事後の質疑も活発に行われ、教職に対する興味関心の高さが感じられました。

茨城大学石田先生よりの説明説明を聞く参加生徒質問の回答について話し合う参加生徒質疑応答の様子

R6.5.22 課題研究の風景とチューターの関わり(SSH関連)

 本年度も、茨城大学大学院の学生の方4名に、本校「課題研究」のチューターをお願いしました。実際に研究に携わっている立場から、様々な助言や気づきを与えていただき、生徒の「課題研究」にヒントを与え、軌道修正をし、内容を深化させていく役割を担っています。この日は、2回目でしたが精力的に各班を回って活動してくれました。各班とも、本格的な活動に入ることができているようです。

大学院生チューターによる助言大学院生チューターとの意見交換生物班の活動の様子物理班(車輌の振動の最小化)の研究の様子生物班の実験の様子

R6.5.18 令和6年度公開授業(第1回)並びに学年・学級懇談

 公開授業並びに学級・懇談が実施されました。本年度も総会は書面決議にて行い、公開授業並びに学年・学級懇談会を対面で実施しました。授業参観には550名、各学年の懇談は1学年204名、2学年172名、3学年150名の保護者のご参加をいただきました。公開授業は、1年2組で、教科横断のモデル授業を実施しました。「日本にとってコメは富である」というテーマのもと、「公共」と「家庭基礎」の教員が協力して探究的な授業を展開しました。担当の分析では、全体55分の時間中、二人の教員が話した時間は10分のみ。他は、全8班に分かれた生徒による「プレゼン」、「思考」、「共有」、「評価(自己評価、他者評価)」の時間でした。既習事項の定着と今後の学習への見通し、学びの深化が主な狙いです。今後とも、このような学びを積極的に展開していきます。他のクラスでも、様々な創意工夫あふれる学びが展開されました。

公共×家庭基礎(教科横断探究授業)2年古典探究1年SS物理2年SS情報2年物理1年美術3年物理の時間3年古典探究1学年懇談会の様子2学年懇談会の様子3学年懇談会の様子

R6.5月中旬 運動部の風景

 いくつかの運動部の活動の様子を見学してきました。それぞれに生徒が主体となって工夫を凝らした活動を展開していました。
野球部:人数も増え、活気を感じました。練習内容は効率的で、時間に無駄がありません。
サッカー部:全て、選手とマネージャーで活動内容を決めて練習を実践している、主体性は見事です。
剣道部:高い集中力を維持し続けていました。練習後の生徒の明るい表情が印象的でした。
ソフトテニス部:県大会に向けていい積み重ねができています。コートが大変きれいでした。
テニス部:少ないコートを男女で相談しながら使っています。これも「自走」でしょう。
バドミントン部:人数が多く練習日も限られますが、効率のよい練習をしています。
ハンドボール部:県大会の勝利で、雰囲気はとてもいいようです。伸び時のチームです。

野球部の練習風景サッカー部の練習風景剣道部の練習風景ソフトテニス部の練習風景テニス部の練習風景バドミントン部の練習風景ハンドボール部の練習風景

R6.5.16 令和6年度生徒総会

 令和6年度生徒総会が実施されました。生徒会活動の諸行事は、本校生徒の自主自立を促進するために大変有益です。総会では各部の予算や行事について審議され、事前の計画通り了承されたようです。生徒会役員の皆さん、お疲れ様でした。本年度も多くの行事や各部での活動が予定されていますので、一つ一つを楽しみつつ充実したものにしてください。

壇上の生徒会役員と議長団会計による予算案の提案質疑応答

R6.5.8 理数科2,3年生の「課題研究」がスタート(SSH関連)

 5月に入り、令和6年度の理数科「課題研究」が本格的にスタートしました。本校理数科の探究的な学びの核となる授業で、新たに設定した独自のテーマに基づく研究をする班と、同一テーマのもと、何代にもわたってデータを蓄積している継続研究の班があります。これから3年生は、7月26日の「SE課題研究発表会」に向けて本格的なまとめの作業に入ります。2年生は、2月の「SE課題研究中間発表会」での成果と課題を踏まえて、研究を深めていきます。下に紹介する画像は、「海洋性発光バクテリアの発光強度についての研究」の様子です。継続研究のため、3年生が2年生に助言しながら作業を進めています。

2年生によるイカの解体3年生による助言の様子2,3年生共同作業の様子

R6.5.2 体力テスト・身体測定

 本年度の体力テストと身体測定が実施されました。本校の基礎体力は男女とも平均値で県内随一。「文武不岐」を掲げる本校ですが、何事をするにつけ、健全な心と健やかな体は大切です。今後とも健やかな心身の成長のために、体を鍛え続けてほしいと思いました。 

入念な準備運動ハンドボール投げの様子立ち幅跳びの様子反復横跳びの様子50メートル走の様子

R6.4.29 吹奏楽部第16回定期演奏会

 吹奏楽部第16回定期演奏会が、ひたちなか文化会館の大ホールで行われました。今回も多くの関係者の皆様のご協力によって演奏会が盛大に実施出来ました。保護者の方々や卒業生の協力も大きな力となり、楽しく充実した演奏を届けることができたと思います。演目は「緑吹」の定番曲から、ポピュラーな楽しい曲、和太鼓によって和の彩りを添えた曲など、大変多彩で、2時間のステージはあっという間でした。また一つ伝統を積み上げることができた一日でした。

開演直前の様子生徒による指揮衣装を替えて軽やかなステージ衣装にも一工夫(ディズニーメドレー)演奏会のクライマックス(川又輝美先生指揮)

R6.4.25 1年生緑高祭オリエンテーション

 全1年生対象の「緑高祭オリエンテーション」が、生徒実行委員会主催で行われました。本校の文化祭である「緑高祭」は、6月21日(金)と22日(土)に行われ、22日は一般公開されます。まずは、概要や注意点を理解し、1年生にも有効に時間を使ってもらうことで、いい準備ができるようにと企画されました。

ステンドグラス作成について注意事項の説明催し物の説明

R6.4.24 3年課題研究(SSH関連)

 3年生の「課題研究」の様子を紹介します。2月の中間発表会を経て、3年生の課題研究は、いよいよ、最後のまとめの段階へと入っていきます。7月26日の「課題研究発表会」は、3年間の研究の集大成です。そこに向けてここまで得てきた知識やスキルを総動員してほしいと思います。

課題研究の様子①課題研究の様子②課題研究の様子③

R6.4.24 2年理数科白衣合わせ・課題研究見学会(SSH関連)

 2年生理数科の白衣合わせと、課題研究の見学会が行われました。本校は2年次から理数科1クラスと普通科6クラスに分かれます。今回サイズ合わせを行った「白衣」は理数科の象徴のような着衣で、白衣に袖を通した瞬間に理数科を選んだ実感がわいてきます。同じ日に、3年生の「課題研究」の見学も行いましたが、ここから本格的な課題研究の道に入っていきます。是非1年次に培った「探究のスキル」を存分に発揮して、充実した研究をしてほしいと思います。

白衣合わせの様子3年生の課題研究を見学3年生の課題研究を見学

R6.4.19 1学年メディア教育講演会

 1年生を対象とした、メディア教育講演会が実施されました。学校やクラスの雰囲気にも徐々に慣れてくる頃は、学校の内外を問わず人間関係のトラブルも増える時期でもあります。特にSNSに絡むトラブル等は未然防止のための注意喚起が一番です。お互いが楽しく有意義な学校生活を送るためにも今回の講演会は、有効だったと思います。具体的な事例や数字を挙げて、内容もとてもわかりやすいものでした。

講演の様子①講演の様子②生徒代表による謝辞

R6.4.16 吹奏楽部昼休みコンサート

 恒例の吹奏楽部による、昼休みコンサートが行われました。新入生の歓迎と部活動紹介を兼ねています。今月29日に行われる、「緑岡高校第16回定期演奏会」に向けて、音がかなり整ってきたようです。

昼コンの風景①昼コンの風景②昼コンの風景③

R6.4月中旬 昼休みの光景

 本校の昼休みの日常的な光景です。中庭の緑の美しい季節になってきましたので、お弁当を持ち寄って青空の下でいただくのもまた格別です。1年生280名が入学して一週間が経過しましたが、表情も柔らかくなってきたようです。同窓会から寄付していただいた木製のベンチは、いつも一杯です。

ある日の昼休み①ある日の昼休み②ある日の昼休み③中庭の風景

R6.4.12 対面式・新入生歓迎会・部活動紹介

 入学生を歓迎するために、生徒会が中心となって企画した「対面式・新入生歓迎会・部活動紹介」が実施されました。2,3年生が先に入場した体育館に、新1年生が拍手に包まれて入場。生徒会長による生徒会会則の読み上げと歓迎の言葉によって、「学校は自分たちの手で作っていく」という決意を、新入生も新たにしたことと思います。緑岡高校には運動部文化部合わせて約30の部活動がありますが、各部活動の紹介は、持ち時間の中で工夫を凝らして行われました。一年生全員が何らかの部活動に加入して、高校生活を更に輝きのあるものにしてほしいと思いました。最後は、新入生代表によるお礼の言葉で締めくくられました。

生徒会長による歓迎の言葉部活動紹介(バーレボール部)部活動紹介(弓道部)部活動紹介(華道部)部活動紹介(生物部)会場の様子

R6.4.7 令和6年度入学式

 「令和6年度入学式」が行われ、新たに280名の新入生を迎えました。満開の桜の中、新1年生が晴れやかに「緑高生」としてのスタートを切りました。一日一日を大切にして、健康で充実した高校生活を送ってください。

校庭の満開の桜校長式辞入学者代表宣誓会場の様子1学年団紹介

R6.4.8 令和6年度新任式・表彰式・始業式

 4月8日に「令和6年度新任式・表彰式・始業式」が行われました。「新任式」では、本年度本校に来られた8名の方々を紹介しました。「表彰式」では、棋道部並びに高校生科学研究発表会の表彰を行いました。昨年度の実績ですが、本年度最初の表彰になりました。
 「始業式」では、失敗すら糧とする「したたかさ」、信念を持ちつつ多様なものの見方考え方を受容できる「しなやかさ」を身につけた、自他の「しあわせ」を願える人になってほしいという話をしました(緑高3S)。また、「タイムマネジメント」を意識した切り替えの重要性、学校内外で活動する際の「緑高生としての品位」についても、強く意識し、実践してほしいと思います。

新任の方々の紹介棋道部と高校生科学研究発表会優秀賞の表彰校長講話